Alteryx 2020.1 新機能:条件ごとにアセットをまとめる『Virtual Folders』がAlteryx Connectに登場しました
現地時間2020/03/05にAlteryxの新バージョンである2020.1がリリースされました。
Alteryx Connectを2020.1にバージョンアップして、メニューに突如現れた『Virtual Folders』の文字に驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私です。本エントリでは新機能『Virtual Folders』についてご紹介します。
目次
『Virtual Folders』とは
リリースノートやCommunity記事によると、Virtual Foldersとは共通の属性を持つコンテンツをまとめて表示させる機能です。フォルダは動的にアップデートされ、最新のフィルタ結果に基づいたアセットを閲覧可能です。また、特定ユーザーのみフォルダにアクセスさせるような権限の設定もできます。
これまでも検索ウィンドウから特定条件のコンテンツを抽出することはできていましたが、この新機能により検索する条件を保存してフィルタされたアセットをVirtual Foldersから確認できるようになりました。これは便利ですね。
実際に使ってみる
早速Virtual Foldersを使ってみましょう。突然ですが、私がAlteryx Connectの中で一番気に入っている機能は『Like/Dislike』です。その名の通り良いと思うアセットにはLikeを、そうでないものにはDislikeを付ける機能で、SNSによくある「いいね」ボタンと同じです。前置きが長くなりましたが、今回はDislikeが付けられているアセットを炙り出すVirtual Foldersを作ります。管理者としてはDislikeが多く付けられている不人気アセットの処遇について考えていきたいところです。
まずはVirtual Folderを作成します。メニュー画面からVirtual Folderを選択し、+ボタンをクリックします。
Create Entryウィンドウが表示されます。Virtual Folderを選択し、名前を入力します。Advancedからはロケーションなどの設定を手動入力できますが、デフォルトで入力されているので特に変更は不要です。
CREATEボタンを押すとVirtual Folderが作成され、詳細情報の入力ができます。ここで肝となるのは「Search parameters」です。ここで設定したクエリの条件でアセットがフィルタされます。
条件はLucene queryで記述します。今回は1つ以上のDislikeが付けられたアセットを抽出したいので、numberOfDislikes:(>=1)
を指定しています。「Lucene queryって言われても、何を指定したらいいのかわからない…」という方もご安心を。アセットごとに「Lucene Document」を参照可能です。アセットを選択し、右上のメニューボタンから選択します。
今回の例ではワークフローのLucene Documentを参照しています。Virtual Folderでワークフローのみを指定したい場合はtype:alteryxWorkflow
をLucene queryに記述すればいいということが確認できます。
Entry Display Typeにはアセットの表示方法が選べます。それぞれの選択肢を選んだ際の見た目は以下の通り。
Table
Cards
Flip Cards(下の回転ボタンを押すとくるっと回ります)
Text Cards(Flip Cardsとの違いは回転しないところです)
Small Cards
Advanced Optionsではアセットグループの名前、ソート順、アイコン画像を設定可能です。
完成したVirtual Foldersの見た目は以下の通り。
Dislikeが1以上ついたアセットが表示されていることが確認できました。
まとめ
Alteryx Connectの2020.1の新機能、Virtual Foldersについてご紹介しました。特定条件でアセットをまとめて表示させたい時に便利な機能ですね。余談ですが、アセットにDislikeをつけるとアセットオーナーに通知が飛ぶ点に注意です。
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